インプラントを検討する上で、多くの方が悩むのが「どのインプラントメーカーを選ぶべきか」という点です。
インプラントは一度埋入すると長期的に使うことになるため、インプラントメーカーの選択が治療後のメンテナンスのしやすさやインプラントの寿命に大きく影響します。
この記事では、現役の歯科医師が主要なインプラントメーカー、選び方のポイントについて詳しく解説していきます。
インプラント選びでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
世界的に信頼性の高いインプラントメーカー4社
インプラントは世界各国100を超えるメーカーがあり、日本国内だけでも30以上のメーカーが存在します。
その中でも特に信頼性が高く、世界的に見てもシェア率が高いインプラントメーカーは以下の4つです。
ストローマン
デンツプライシロナ
ノーベルバイオケア
シンヴィ
ストローマン
スイスに本社を置くストローマンは、世界的なシェアを誇るインプラントメーカーです。
同社の製品は、長期使用に耐える高い耐久性が特徴で、臨床研究によりその信頼性が実証されています。
特に「SLActive」という表面処理技術により、インプラントと骨の結合が早く、治療期間を短縮することができるほか、10年後の生存率は98.8%と高く、信頼性が高いです。
材料には主にチタン合金を使用していますが、ジルコニウムを使用した製品もあります。
デンツプライシロナ(アストラティック)
アストラテックはスウェーデン発祥で、現在はアメリカのデンツプライシロナ社の傘下にあります。
同社のインプラントは、周囲組織への負担が少なく、骨吸収が少ない点が特徴です。
また、骨との結合性や審美性にも優れており、患者の負担を軽減する設計がされています。
ノーベルバイオケア
スウェーデンで設立され、現在はスイスに本拠地を置くノーベルバイオケアは、1965年に世界初の骨と結合するインプラントを製品化したパイオニアです。
同社のインプラントはタイユナイト技術により結合率が高く、治療期間を短縮します。
また、複数本のインプラントを活用する「オールオン4」など革新的な治療法を提供し、デジタル技術も活用しています。
ジンヴィ (旧ジンマー・バイオメット・デンタル)
アメリカのインプラントメーカーであるジンヴィは、2022年にジンマー・バイオメット・デンタルから分社化されました。
同社の製品は、表面加工や形状に工夫が施されており、短い形状でも高い定着性を持つ点が特徴で、アメリカ国内で特に高いシェアを誇ります。
また、骨の状態が良くないケースでも、結合を促進する報告があり、幅広い症例に対応可能です。
インプラントメーカーの選び方のポイント
インプラントメーカーを選ぶうえで抑えておきたいポイントは以下の3つです。
信頼性と実績性
歯科医院での普及率
サポート体制
1.信頼性と実績性
インプラントメーカーを選ぶ上で最も重要な要素の一つが、そのメーカーの信頼性と実績です。
インプラント治療は一度埋め込むと長期間使用することが前提となるため、製品の耐久性や機能性が高いメーカーを選ぶことが必要不可欠です。
特に、世界的にも有名なブランドは、長年の臨床データや研究成果に基づく製品開発を行っており、世界中での使用例も豊富です。
症例数が多いほど技術の信頼性が高まり、各国の規格や基準をクリアしている実績も裏付けとなります。
また、信頼性の高いメーカーは、製品の素材やデザインについて最新の技術を採用し、骨との結合性や耐久性を最大化する工夫が施されているため、治療の成功率も高くなります。
2.歯科医院での普及率
歯科医院での普及率の高さは、長期的な視点でインプラントを考える上でも重要です。
普及率が高いインプラントメーカーであれば、多くの歯科医院がそのメーカーのインプラントを扱っているため、万が一転院した場合でも対応が可能で、地域に関係なくメンテナンスを継続しやすくなります。なるべく歯科医院で普及率が高いメーカーのインプラントを選ぶようにしましょう。
3.サポート体制
インプラントは治療後の定期メンテナンスが必須となるため、アフターケア体制が充実しているメーカーや医院を選ぶことも重要なポイントです。
インプラント治療なら甲府市の「山浦歯科医院」
インプラント治療は将来のメンテナンスにも影響するため、信頼性の高いメーカーを選ぶことが大切です。
山浦歯科医院ではストローマンとアストラテックのほか、国内のメーカーであるGCインプラントをメインにインプラント治療を実施していますが、上記以外にも幅広いインプラントメーカーにも対応できます。
また、治療だけでなく、セカンドオピニオンやコンサルテーションの対応も可能ですので、甲府市周辺でインプラント治療を検討されている方はぜひお気軽にご相談ください。